ほまれごよみ

本人は意図せずに嵐を呼んでしまう、ほまれがつづるアレコレ

憧れの人

土曜日の原宿は人だらけでした

 

普段なら行かないけど、リハビリを兼ねてお出かけです。

北斎の娘、葛飾応為の肉筆画を見に行って来ました。

 

混んでいるだろうなぁと思っていたけど、

予想以上の混み具合で、皆んな牛歩でした。

そもそも入ってすぐに目玉をおいてはダメでしょう。

普通は勿体ぶって、もっと奥に展示するよね。

いやはや見応えがありましたよ。

 

始めて行った美術館だと思ったけれど、

アタシ今までに行っているね。

見覚えのある空間でした。

やっぱり平日に行くべきだったな。

 

葛飾応為、お栄ちゃんはアタシの憧れの人です。

過去へ行かれるのなら、江戸時代に行ってお栄ちゃんが

絵を描いているところを見たいのです。

 

そもそものきっかけは、大学の卒業制作のために買った、杉浦日向子全集でした。

そこで描かれていたお栄ちゃんが、とっても魅力的なのです。

冷ややかで、捻じ曲がっていて、粋でもうたまらん。

それでいて天才北斎の娘な訳ですから、

当時としてはとっても生きづらかったと思います。

 

きっと北斎の世話役だったのでしょう。

そして絵を描くのが、本当にスキだったのでしょう。

そう思ってしまう程に、吉原格子先之図は素晴らしかった。

 

格子のパースがおかしいのはご愛嬌。

江戸時代にはない概念だから。

夜を夜として描いているところが魅力的。

実際はここまで明るくないはず。

でも描く上ではこうなるよね。

 

そう遠くないうちにメナード美術館にも行きたいなぁ。

息抜きを兼ねて、来年は写真以外の展示を見に美術館に行きたい。

アタシにとって写真はアートなので、他のジャンルも知っておきたいし。

 

とは言え、バブルの時代にお金に任せて名画を持って来てくれたおかげで、

中学生の頃は、上野の西洋美術館には月一くらいで行っていました。

当時美術部だったアタシは、顧問の先生が招待券を手に入れてくれたので、

シャガールマチスを見ているのです。

先生の解説付きで見る名画は、本当に面白かった。

 

もう一度、靉光の目のある風景を見に行きたいな。