憧れるということ
なにかに強く憧れることはなかった
そう思っていた。完全に忘れていたよ。
数年前に杉浦日向子さん原作の「百日紅」がアニメ化。
先週、NHKで宮崎あおいちゃん主演でドラマになった方。
それは葛飾北斎の娘のお栄ちゃん。
アタシがお栄ちゃんを知ったのは、大学4年、
卒業制作の参考資料にと買った、杉浦日向子全集を読んだ時でした。
元祖働くオンナ、しかもアーティスト。
なんて不器用ながらにカッコよく、素敵なのだろう?
二十歳のアタシはココロ震え、百日紅を何度も読み返したのでした。
なぜかここに来て、世間の注目がお栄ちゃんに集まっているらしく、
20年以上前から好きだったアタシとしては、
なんだかなーな気分です。
それでも現在のテクノロジーでいろいろ解明されていくのは
とても興味深いので、もちろん面白くもあります。
忘れていたよ、お栄ちゃんを大好きだった事も
アタシが東京に住んでいる訳も。
やっぱり世間の垢にまみれていたね。
弱っている今、立て続けにお栄ちゃんを
テーマにした番組を見て、忘れていた情熱を思い出しました。
ありがとう、お栄ちゃん。
あなたの描いた絵を見に行くよ、小布施にも行きたいよ。
二十歳のアタシに感謝だわね。