ほまれごよみ

本人は意図せずに嵐を呼んでしまう、ほまれがつづるアレコレ

フリーダカーロの遺品


ようやく「フリーダカーロの遺品」を見る事ができました

アタシの大好きな写真家、石内都さんがフリーダカーロの
メキシコにある自宅に行って、その遺品を撮影しているところを
ドキュメンタリー映画として仕上げた作品です。

好きな写真家の撮影の様子が見られる!
と、この映画を知った時の興奮と言ったらもう!
丁度、渋谷で用事ができたので、見に行く事にしました。
今回の写真は、マザーズひろしま→フリーダカーロと繋がっている気がします。
遺品って重いよね。生であり「ナマ」だからね。
それに写真で向き合うのはとてもエネルギーが必要な気がする。
アタシが不思議だったのは、どんな風に撮れば只の物ではなく
持ち主の体温や匂いすらして来るような写真になるのか?

その疑問はすぐに解決しました。
フリーダの事をよく知っている方達に、
彼女がどのように扱っていたのか、とても細かく聞いていたからです。
それが女性が女性の物を撮るには必要なのかもしれません。
オンナ特有の湿度が高い感じ、言葉にしなくても分かるわーな感じではなくて、
分からない人のことだからこそ、詳しく聞いて、知って、感じて
そこを入口に、フリーダの体温や匂いを石内さん自信が感じているように見えました。
だからこそ「只の物」から「遺品」になるんだろうなぁ。

ちゃんと見る、ちゃんと感じる、それから撮る。
それはアタシもカメラを持つ上で、とても大切にしている事。
欲を言えば、撮影後のお食事の様子を見たかったな。
あれだけの物に向き合うために、何を食べていたのか?
お酒を飲んでリラックスする時間はあったのか?
相当にキツい仕事だったと思います。
だからこそ、エネルギー補給とリラックスの方法を知りたかった。
写真展開催を楽しみにしています。
そして写真集が出たら、必ず買おう。


石内都さん、そして小谷忠典監督、ステキな映画をありがとうございました。