ほまれごよみ

本人は意図せずに嵐を呼んでしまう、ほまれがつづるアレコレ

ステキなもの

とてもステキな映画を観た。

船を降りたら彼女の島」主演、木村佳乃。瀬戸内海に浮かぶ小さな島が舞台の映
画。
去年の秋頃にこの映画がアタシのアンテナに引っかかり、ずっと公開を待っていた
。島好きとして、かなり気になっていた。監督が「がんばっていきまっしょい」の
磯村一路監督で配給が「ウォーターボーイズ」のアルタミラピクチャーズ

島独特の空気感がとってもよく出ていた。この映画を観たどれぐらいの人がこの空
気感を感じるのだろう?瀬戸内海の柔らかい光や暖かい空気、ゆっくりと進む船、
そしてミカン。舞台になった島のにおいを感じた。ストーリーも凄くよかった、ゆ
るやかに進み、大きな出来事は起こらず、主人公のココロの動きを丁寧に追ってい
る。娘役の木村佳乃と父親役の大杉漣の二人だけのセリフのない所が凄くよくて、
涙が出た。何度も。父親から娘への不器用で深い愛を感じた。
そして音楽。押尾コータローという人のギターだけの曲がずっとかかっていた。な
んでも監督は脚本を書きながら押尾コータローのCDをずっと聞いていて、その曲を
そのまま映画のテーマ曲にしてしまったそうな。

やっぱ、島にはギターなんだ。
実は最近、アタシも考えていた。島とアコギって相性いいんじゃない?なんでだろ
う?木から伝わってくる暖かみのある音が、島の雰囲気と合うんだろうか?
瀬戸内海の島と押尾コータロー
粟島だったらどんな曲が合うんだろう?そんなことを考えながら帰りの電車に乗っ
ていた。