喫茶店が好きだ。カフェじゃなくて。
久しぶり、4年ぶりに新宿の喫茶店に行った。
写真をはじめるまでは、知らない街に行って、そこにあるちょっと寂れた、よく言
えばクラッシックな喫茶店に入るのが好きだった。
たしかに、スタバとかタリーズとかでもおいしいコーヒーは飲める。そっちの方が
安いし、手軽だし。
最近はカフェも沢山あるし、カフェなら食事もできる。そう思って、ここ数年、喫
茶店には行っていなかった。
ここ、数日のアタシは変だった。何をやっても何も感じず。脚本も演出もキャスト
も最高に面白い芝居を観ても、アタシのココロは何も感じなかった。
年に何度がそういう事がある。いわゆるココロがパンクした状態なのだ。
色々なことが、たくさん起こって、たくさんの刺激をココロが受けてパンクしてし
まい、なにも感じられなくなってしまった状態。
そんなとき、喫茶店に行って何も考えず、おいしいコーヒーを飲みながらひたすら
ぼーっとする。
アホ面にならないように注意しながら。
いわゆる放電。
今日も1時間程ぼーっとしたら元気になった。
アタシが飲んだカフェオレは700円。でもこの700円はカフェオレだけの値段じゃな
くて、アタシがぼーっとしていた、あのお店の空間、時間の値段。妥当でしょ？
たまの贅沢。アタシの道楽。
