ほまれごよみ

本人は意図せずに嵐を呼んでしまう、ほまれがつづるアレコレ

日本の黒歴史

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MINAMATAを見てきました

 

ユージン・スミスジョニー・デップが演じています。

ジョニー・デップって、こんな声なのね。

結構ガラガラでしかもボソボソしゃべっていました。

ユージン・スミスがそうだったのかもしれません。

 

今のところ今年の一番。

この映画がなんらかの賞を取ったら、

この国は、世界は変わるのかしら?

エンドロールでココロが痛くなりながら、

考えていました。

 

まさに日本の黒歴史を描いた映画。

写真を撮るという、アタシにとっては

当たり前になっている行為を

改めて考え直す、いい機会になりました。

生ぬるい写真ばっかり撮っていてはダメね。

人を撮るには愛情よりも敬意が必要なんだ。

 

アツくて、重くて、苦しいけど必要な映画です。

ユージン・スミスのことは、

勉強不足で代表作しか知らなかったけれど、

作品を作るまでに、こんなにも苦しんで、

重圧に押し潰されそうになって、

でもしっかりと自分の見ている世界を伝えたい、

目の前で起きていることを見つめていたのだなぁ。

 

写真を撮るって、楽しいけれど、

その何倍も苦しい部分もあって、

長く続ければ、自分がそこにいること自体に

必然性や意味や責任が覆い被さってきます。

それを解決するには、撮って発表すること。

今アタシが一番やらなくてはいけないこと。

 

サボっていた訳ではないけど、

不調を言い訳にしていました。

よく見て撮る。感じたら撮る。

アタシの撮り方と、近い感覚もありました。

 

暗室作業のシーンはとてもリアル。

焼き込みや覆い焼きに手を使っていたのも

親近感を感じます。

あの印画紙はバライタなのかなぁ?

それともあの時代にRCはもうあったのかしら?

暗室ではRCに見えたけど、

アメリカに届いたプリントはバライタに見えました。

 

そしてアタシは、人を撮るときの敬意について、もっと考えなくてはいけません。