登り始めた欠けた月が尾形光琳の描く月のようでした
光琳もこんな月を見て描いたのでしょうか?
そういえば、大学3年生になる春に北イタリアへ行きました。
海外に行くのは久しぶりだったし、
家族旅行ではない海外旅行は初だったので、
かなり興奮していました。
イタリアの空は日本の空とは繋がっているとは思えない表情豊かな空でした。
イタリアでは教会や美術館でたくさんの宗教画を見ました。
美術館を出てふと見上げると、絵の中の空がありました。
それは天使が飛んでいても不思議ではない空で、
昔の画家達はこの空を見て描いたんだろうな。
そう思ったら、空は時代が変わっても変わらないんだと気付きました。
空に果てしない物を感じたのでした。
今夜の月もあの時代の夜空と繋がっているのかも知れません。