ほまれごよみ

本人は意図せずに嵐を呼んでしまう、ほまれがつづるアレコレ

ラッキーなお土産

父が仙台の出張から帰って来ました

父は朝市や市場が大好きで、地方に行くと
いつもその土地のおいしい物を買ってきてくれます。
仙台には毎月行っているので、一通りのおいしいものは食べています。
メカブや笹かま、ずんだもちあたりが定番です。

今回、はじめて石巻に行った父は器を持ってきてくれました。
内側は白でブルーの線で釣りをしている人が描かれていて、
外側は目が覚めるような緑です。そして3センチ程の足がついています。
我が家にしてはかなりおしゃれな器です。
もともと骨董が好きな父の趣味で、
我が家の器はほとんどが骨董かそのレプリカです。
もちろん全部普段の食事に使っています。

父が石巻で出会った器は、土の中に埋まっていて一部しか見えていなかったそうです。
かけらでも持って帰りたかった父はその器に手を伸ばしました。
引っぱり上げてみると、欠けたり、ヒビすら入っていない状態でした。
このままここに置いておくと、処分されてしまうと思ったそうで、
器を持って地元の神社に行き、「この器を持って帰ります」とお願いしてきたそうです。
そうだよね、元々はどなたかのお家で使われていた物だもんね。

あの震災でも壊れず、誰にも見つけられず、ヒビすら入らずに
1年以上の月日を耐えてきた器は、アタシにはラッキーなお土産に思えます。
父は我が家にラッキーを持って帰ってきたんだと直感で思いました。
その器に何を盛りつけるか考えながら、頂いたずんだのお大福は
とてもおいしかった。


これから大切に使わせてもらいます。