ほまれごよみ

本人は意図せずに嵐を呼んでしまう、ほまれがつづるアレコレ

結局はお金

北浦和の埼玉近代美術館に行って来ました

 

没後30年 木下佳通代展を観て来ました。

年代ごとに作品がまとめられているので、

作品の変化がわかって面白い。

 

人生を賭けて試行錯誤をした方なのだね。

スゴいなぁ…

しかも面白いからやっぱりスゴい。

 

去年大阪で開催された展示の巡回展だそうです。

大阪でおそらくメインだった大型作品はなく、

サクッと映像で見られましたよ。

うん、でもそうじゃない。

 

やっぱり実際の作品を観ないことには、

分からないし、感じられないコトはあるのです。

それがね、とっても残念でした。

手で描いているから感じるリアルさ、実体感。

同じ空間、同じ空気の中にいる幸福感とかね、絶対にある。

 

だからさ、美術の教科書で見た作品を実際に観ると、

意外と小さいとか、色が鮮やかじゃなかったり、

筆致だったり、背景は流して描いているなとかさ、

観てみないと気づかない発見があるのですよ。

 

展示方法も違和感がありました。

照明の明るさがバラバラだったり、

映り込みが計算されてなかったり、

これで近代美術館って、どうなの?

日本の文化レベルの低さを強く感じたね。

作家がこの展示を観たら、無言になりそう…

 

結局はお金なのだけど、お金で解決できるなら簡単なのだよ。